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青と赤

大阪は長居。

長居公園横の大通りを少し入ったところに、ひっそりとそのお店はあります。

「青と赤」

知る人ぞ知るあの 高野山 は 別格本山 一乗院 元料理長でいらっしゃった

精進料理、日本料理を極める料理人のおひとり、

私の敬愛する 石和田聡信さん 

※2012年出版著書 高野山 一乗院のこころとからだをととのえる精進料理

ずっとずっと行きたい行きたいと思いながらも、今の今まで行けずにいた 石和田さんのお店。

もうここ何年も何年も、子育てと仕事に追われ続け、子供達がいない空間でお料理をゆっくりと堪能するという余裕など全く無く・・

いつかは奥さんと二人きりで、また石和田さんのお料理をもう一度・・・と、叶わぬ夢のごとく時間だけが過ぎていってしまっていました。

こうやってやっと念願叶い、感無量。

それでは行ってみましょう。

石和田さんらしい落ち着いた凛とした店構え。

緊張の瞬間・・ いざ 店内へ・・

本当に落ち着いた素敵なたたずまい。

至る所に、石和田さんのセンスとこだわりが垣間見え、世界観に浸る至福の時間が流れます。

青と赤 お店のホームページ

お店のメニューは、お持ち帰りの高級和弁当を基本に、予約しての店内飲食も楽しんで頂ける構成になっています。

要予約の店内飲食では、お料理は定番のお品書きに沿って出されるというわけではなく、基本的にはお任せになっていて、配膳して頂く際に、料理人の石和田さんから直接口頭で出される品の説明をして頂けるという、とても贅沢な形式になっています。

3年ぶりになるのかな?

以前、当農園に来てくださった以来の再会に、お話が弾みます。

心地よい距離感と緊張感・・

真剣な眼差しでお料理と相対する石和田さん。

仕事をされるお姿に、プロの凄みが伝わってきて・・本当にかっこいい・・・

お料理とは誠に不思議なもので、見た目や素材は似たような物なのに、作り手が変わるだけでその意思や思い、最終的には愛情によって、全く別の次元に変化してしまうものです。

石和田さんのお料理の特徴は、何と言っても

食する人を、想像の遥か上(彼方)へと連れて行ってくれる、ひとつの「 別異次元体験コース 」であるという所。

この感覚を文章や写真だけで表現するのはとても難しいのですが、食事を音に例えるとすると、ひとくちひとくち食べるだけで音域が多方向に広がるというか、音自体も元々知っているはずのその食材から連想していた音とは何故か全く違う音がして、音の広がる方向や幅も思っていたのと全然違うと感じてしまったりするのです。

すごく良い意味でとても『 びっくりする 』というのが一番あっている表現なのかもしれません。

近年当たり前になっている、精製糖類のジュース類やお菓子類、大量の塩と化学調味料漬けのラーメンや蕎麦などの麺類やスナック菓子等々、世の中には特に今の日本という狭い領域には「中毒性のある本来自然界には存在していなかった食事」が一般家庭に染み込み入り込み、一般化し当たり前化しまっている現状があります。

日本という地球上でも稀有な場所。

その地では遥か昔より、在来の食材だけで、他に変わるものがない程栄養価が高く、日本にこの地に住まう生物の体に一番あっている食事が提供できる環境が整っていました。

石和田さんの提供される世界には、そんな今まさに日本の人々の記憶から忘れ去られようとしている、それでもこれからの日本人の未来にはキーとも言える、無くてはならない、とんでもなく大切な『 日本の本来の価値 』のようなものを「決して忘れることなかれ・・・」というメッセージが込められているような気がしてならないのです。

一番最初に提供された、このカツオと昆布の一番出汁と塩だけで作られた珠玉の逸品に、それを垣間見た・・そんな気がした瞬間でした。

目の前に次々に出される珠玉の品々。

何をとっても、口に運んだ瞬間に、じっと目を瞑って頷きたくなる・・

そんなお料理たちです。

この角度から見ると蓮の葉を形取ったお皿がキラキラしていて美しい☆

こんな品々を日々頂く事ができたならば、体調なんか一切崩す事なく、永遠に頑張れる気がするな。

当然なのだけど、ひとつひとつ食べたら、お皿の上からは無くなってしまうのよ・・

食べ進めているうちに、この至福の時間が終わりに向かおうとしていることがわかってしまい、現実に引き戻されてしまう瞬間が・・

寂しいよ。。なんて悲しいんだろ・・・・・

でも何故かとても幸せ。。。色々とこみ上げてくるものがあってね。。。最近の僕ってばもう、涙腺がゆるくてゆるくて。。。

でも、とってもとっても幸せ。。

栗久の「曲げわっぱ」

遂にご対面です!!これまた凄いとしか言いようのない品に、何故か私には「縄文」の風のニオイがした。そんな不思議体験でした。

あまりにも美しすぎる・・・

一品一品全てが異なるお味で仕上げられており、お口の中で段階的に変化が生まれるような品もあり、音域が縦にも横にも多方向に広がりを見せ、どこか別の世界へと誘ってくれるかのようなハーモニーはマリアージュは、もう芸術品としか言いようがありません。

是非、ご縁ある皆さんにこの感動を共有したい!!

心からそう思える逸品です。

美し過ぎるお料理に
対面に座る奥さんも思わず iPhone でパシャリ!

樹齢200年の秋田杉の曲げわっぱ。その佇まい・・手触り・・もう全てが最高なのです。

黒毛和牛のすき焼き 感謝とともに頂きます・・

広島から取り寄せたと仰っていた特別な卵と一緒に・・・

どう?! もう美味しそうでしょ ^ – ^

香の物に至っても、これまた塩辛すぎず、本当に上品で美しいお味・・

最後に!待ってましたよ!!

真っ白なご飯!!

実は青と赤で提供されるお食事には、当農園のイセヒカリがブレンドされているんです。

一乗院時代から続くご縁に、もう本当に感謝の言葉しかありません。

いつもありがとうございます。

石和田さん曰く、羽釜で炊き上がったお米を、「お櫃が追加で調理してくれている」というイメージらしいです。

とにかく手間を惜しまない大切な工程の先にしか到達できない領域があるのだと思います。

でも昔の日本では日常として至極あたりまえになされていた事。。

いつもの癖で私が考えすぎなのかもしれませんが、こういう所にも、随所に前述した日本文化への敬愛と現代社会へのあるメッセージが込められていると思えてならない・・そんな気にさせられる瞬間でもありました。

自分のお米ではありますが、

こうやって別の場所で他の方の手を介して頂くと、また違った感覚で不思議な気持ちになったりします。

自画自賛で恥ずかしいのですが、それにしてもお料理とあいますね ^ – ^

しめのお味噌汁・・

私はなぜか今日一。石和田さんらしさを感じてしまった品になりました。

そして涙腺崩壊(笑)

ここのところ僕自身、本当に物忘れが酷く、人前で喋っていてもいつものように話が脱線し、元に戻ってこれなくなってしまって頭の中が真っ白になり、お恥ずかしいというか、こいつ大丈夫か的な領域まで来てしまっていますが(笑・いや笑えないぞー)

加えてすっかり涙もろくなってしまって、、年齢を感じてしまう今日この頃なのです。。

でもでも、今回の石和田さんのお店への訪問だけは、本当に私にとっては大きい出来事だったんです。

念願が叶ったわけですから・・

毎週いや、毎日食べたい!頂きたいお料理と世界観です。

みなさま、本日この僕のブログを見て頂いている方の中でピンと来た方は、是非お早めに石和田さんのお店へ行かれてみて下さい。

場所と連絡先の詳細はこちら↓

「 青と赤 」

場所 〒558−0004

大阪府大阪市住吉区長居東4-14-9 1階

TEL:090-4306-5743

石和田聡信(いしわだそうしん)

Email:soshin123456@gmail.com

青と赤 ホームページ

2022年12月6日 青と赤にて.. 石和田さん ありがとうございます。

※この度の掲載写真のそのほとんどをうちの奥さんの沙織さんが撮影してくれました。感謝。

帰りの高速道路は、moonchild のアルバムを流して帰りました・・夕方の阪神高速にあうんだよなぁ・・

お気に入りから一曲・・それではまた!!

農園主