タナゴに会いに北陸へ。
流石に車で片道3時間以上の移動距離への日帰りは疲労がたまりますね。昨日は天候をみて午前中勝負だったということもあり、3時起きの弾丸日帰り計画・・帰って即バタンキューでした(^_^)
7月30日。この日は日中の最高気温が体温越えの猛暑。そんな日でも炎天下、外で釣りなんかしてるってマジどうかしてますよね笑
タナゴは水辺の生態系の多様性の象徴です。
タナゴがいるところには必ず豊かな水辺があり、そして人間が住む豊かな里が広がっています。
そこには人にとっても住みやすい環境が整っているんですね。
移住や投資を考えたエリア選定にも、この指標は結構使えると思いますよ。
それでは、写真をいくつか。。
こういうところにいるだけで、ただ立っているだけでも、様々な生き物に遭遇し、情操教育にはもってこいです。
自由研究の素材にも事欠きません。
夏休みは人間の密度の低い、こんなところで親子でゆっくり過ごすのもいいですよ。
タナゴ釣りはほんとオススメです。
この写真、左を大きく流れる本流(本流の支流)。そこへ流れ込む右上からの大きな用水路。
この流れ同士がぶつかるエリアが魚が集まる格好のポイントとなります。
このような場所は、酸素も養分も豊富で餌が豊富にある事が多く、主に食事目当てで魚たちは集まってきます。彼らには遥か彼方の「におい」を敏感に嗅ぎ分ける能力が備わっていると言われています。
こういう場所にはどこからともなく魚が集まってくるのです。
あとは流れの上の方から餌を下手に向かって流してあげるだけ。それだけで簡単に魚は釣れます。
餌の種類とタナ(狙う深さ・水深)を決めてあげれば対象とする魚に出会う確率は更に高まります。
まずは相手を知る意味で対象の生態について詳細に調べ上げます。そして生息エリアを事前にリサーチし、その情報から現場での予測を立て、綿密な行動計画を作り、物質的準備をし、現場で起こるイレギュラーに対応・微調整しながら目的を果たす。
これってまあ言ってみたらマーケティングの縮図ですよね。
釣りはある意味、形を変えたビジネス塾なんです。
さてさて、写真の中でうちの息子が竿を出しているポイントは流れ込みとは逆の場所です。
こういった増水時に溜まったであろう止水域。こんなところにも魚はいます。
下の写真はそんな人工的にできたワンドのようなところに溜まっている「タイリクバラタナゴ」をうちの子供が釣り上げるところです。
バラタナゴ系の種は、このような酸素濃度が夜間や明け方に低くなるような止水域や緩流気味の環境への適応能力が高く、流れの早いところには逆に少ない傾向があります。
流れ込みや豊富な水量、流速があるようなポイントには、遊泳力があり移動距離が長い、カネヒラ、ヤリタナゴ、各種タビラ系が多く集まります。特にカネヒラはエネルギッシュでパワーがあり、流速のある本流から支流、ワンドに至るまでどんな流域にも対応し生息域が広いという特徴があり、私の感じる限り、現存する在来種のタナゴの中では一番生命力の強い種だったりします。
釣り。というより「水中から宝石を引っこ抜く」イメージに近いです。
時を忘れて親子時間が流れます。
それから、魚は「餌を食べる」「産卵する」で、いる場所が異なる事がよくあります。
こちらはすぐそばの二枚貝の生息する貴重な浅瀬でタイリクバラタナゴの産卵行動を撮った動画↓
アップできる容量の関係で尺も短く荒いですが、自然界でのタイリクバラタナゴの産卵行動はこんな感じで行われているんですね。
初夏だけでなく夏の盛りにもこんな感じで産卵を繰り返すということもあって、日本在来種よりも数が増えるんですね。浅瀬には沢山のタイリクさんの稚魚たちが集まって泳いでいました。
子供達には、夫婦喧嘩を見せても親子時間ですし、こうやって「楽しい楽しい」と言って一緒に過ごすのも親子時間。
全部子供達にとっては親子時間。
だったら楽しい方がいいですよね^ ^
あ、こういうと誤解されちゃいますので、念のため言っておきますが、うちはいつも夫婦円満ですからね笑
さて、気を取り直してw
夏休みも残り1ヶ月。
近くの里山があなたを待っています。
そこにあるのはプライスレスな時間なのかもしれません。
農園主