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夏といえば、です。

みなさん、時は夏本番ですね。タイトル見て鰻かスイカだと思いました?

そんな皆さん、すみません、今日は農業の話です。

世の農業従事者の皆さんは、草刈り草刈り草刈りの毎日を過ごされているかと思います。

農業に飛び込んですぐの私はいろんな細かい作業について「なんでこの人たちはこれをこんな風にやってるんだろ???」という疑問と「どう考えても絶対これ、こうした方がいいよね???」という思いに苛まれていました。

私のように他業界からフッと業界に入った人間からすると、入った瞬間に色々と疑問が湧くものなんです。

私はこの「入った当初に感じたこと」を物凄く大事にするように、注力するようにしています。

それは、過去の体験に基づいています。

私が初めて営業マンとして広告代理店で働きだした時、その時も仕事を始めたらたっくさんの疑問だらけでした。

疑問とは仕事がわからないとかそういう部類のものではなく、「これ、こうなったほうがもっと良くネ?!」みたいな話がいっぱいあったのです。

営業マンも準備が全て、いかに良いアタックリストを作れるかが結局のところ成約に大きく影響します。

業界や営業先のことを事前に徹底的に調べ尽くす。これが何よりの基本でした。

当時、今でもよく覚えているのが、後に大手外資系コンサル会社に行ったアルバイトのH君に僕は初めて営業の同行について学んでいる最中でした。彼と一緒に、日本ではまだまだ馴染みがなかった成果報酬型の広告を売っていた時のことです。

私はこれから訪問する企業をリサーチしていました。

インターネットでいろんな関連情報を引っ張っていた時の事のことです。私は当時の一般的なインターネットページの仕様にイライラして、『「わからない言葉」「専門用語」「著名な人の経歴や背景」等々が辞書みたいな形になっていて、みんなが自由に編集できるプラットフォームみたいなのがあって、更にどんなインターネットのテキストページにもそこへのリンクみたいなものが貼ってあったら、もしくは自由に飛べたら、情報収集の効率はめちゃくちゃあがるのになぁ』的な事をふと思い立ち、そして呟いたのです。

そうしたら、そのH君が、「増田君。そういう素直に感じた疑問や要望は、とにかく大事にした方がいい。世の中そんなちょっとしたことがきっかけで数々の有名なサービスが生まれて行くんだ」と真剣な顔で語りかけてくれました。

・・H君は、当時Kおー大学に通う学生さんで卒業間近で就職活動中でした。

実はその時、H君は僕よりも年上で、昔同じKおー大学に通っていたのですが、卒業間際まで行った時の事、、お父さんの経営する会社が突然うまくいかなくなって多額の借金を抱えて自己破産のような形になってしまったらしいのです。

それでご家庭は崩壊、お金の問題が大きくのしかかり、大学に通うことができなくなってしまったのです。

なんとか生活を続けながら、なんと数年後に退学した同じ大学を再び受験し直して、1年生からやり直したそうです。

それでたまたま卒業間近に、僕と一緒の時期に、学生営業マンとして広告会社で働いていたのでした。

彼は常識にとらわれない本当に素晴らしい人格者でした。当時の僕は、そんな素晴らしい仲間に沢山恵まれたのでした。

そうそう、それでその時、僕が疑問というか要望に感じたインターネットページのことが、僕をはじめとするいろんな人々があったらいいなと思っていたのでしょう。それが実際に形になったのが今では誰もがお世話になっている

Wikipedia でした。※実際にWikipediaは私がそう疑問に思った直後に日本版がリリースされています。

H君 本当にありがとう。僕はあの時君に言われた言葉を今も変わらず大切にしています。ありがとう。

さてさて、またまた今日も昔話に花が咲いてしまったので、話をもとに戻すと、農業ですよ。農業。

僕が農業に飛び込んだ当時、とっても当時疑問に思った事が三点ありました。

まず一点目→なんで高額な肥料を買って入れまくるのか?

二点目→なんでトラクターで耕しまくるのか?

三点目→なんで草刈り機は金属歯しかないのか?

当時周りにいた農家さんの口癖は「儲からない儲からない」

じゃあなんで、高額な海外から輸入した肥料を沢山買って当たり前のように施しまくり、高価な重機を借金して沢山買って燃料いっぱい爪いっぱい使って耕しまくって、商品を作物を安く安く売るのか?それおかしくないか??それ小学生でも儲からないってわかるでしょう??って話でした。

それで、まあ色々と疑問に感じたので、自分なりに自分の頭で色々と考えて、今のスタイルに僕は至るわけです。

途中めんどくさくなってきたので端折りましたが、気が向いたらまた別の時に書きたいと思います。

それで今日の本題の三点目に書いた疑問。「→なんで草刈り機は金属歯しかないのか?」ですよ、

草刈り作業。

これが農家の日常と言ってもいいくらい、常に農家は草刈り作業をしなければなりません。色々考えましたが結論これだけは逃れられません。

それで当時言われたのが、とにかく危険がいっぱいの草刈り作業。怪我やその他色んな危険といつも隣り合わせで、年間通して事故や死亡事故が絶えない。

そんな話でした。

そこで、とっても不思議に思ったのですが、「なんで危険極まりないぐるぐる回る刃物で草を刈らなきゃならないんだ?」ということでした。

草刈りの現場はフラットなところはほぼありません。高い法面やデコボコの地面、ハウスの際は鉄の主柱やマイカ線がいっぱい。田んぼの水口にいたっては、コンクリートで固められてる。建物の基礎だってコンクリート。

そんな現場で、みんな金属の円盤を回している。・・・しかも転倒なんかしたりして円盤で体を切っちゃったら大事故。

おかしすぎないかこのシステム!!!!!

って普通に思ってましたよ。というかみんな疑問に思わない??

そしたら、ありましたよ。あったよあった!!!!あった〜☆

安全な草刈り(刈り払いシステム)→ナイロンコード草刈り機

僕が考えていたのは、刈り歯の硬度が、傷つけてはいけない主柱やコンクリートや人体(長靴を貫通しない程度)よりもやわらかく(傷つけることなく)、草よりも硬い素材であれば、問題は解決するんじゃないか。ということでした。

そしたら、あったんです。それがナイロンコード草刈り!!

でも当時見つけたのは10年前くらいでしょうか、

まだまだナイロンコードが一般化して普及しておらず、専用の刈り払い機も乏しければ、ナイロンコードも微妙なものばかり。。なかなか効率が上がらずっずっとイライラしていました。

そこで出会ったのが共立さんの SRE2730UT-N でした。前にもこの草刈機のことは何度も書いていますが、それくらい劇的に作業効率が変わった、僕には神のような逸品でした。とにかくその辺の刈り払い機とは物が違いすぎます。頼もしいの一言です。

それで、あとは様々なアタッチメントやナイロンコードの種類で現場の作業効率はさらに変化するのですが、最近になって普及率が上がったせいなのか、メーカーがこれじゃあいかん。と方向転換したのか、市場価値を認識し直したのか、とにかく今、ナイロンコード市場がアツいのです!!!

そこで、今日は勝手に、ひかり農園流、最新ナイロンコードレビューを始めたいと思います。

※イヤーでも気になってる方多いと思うよ。これ実際。

レビューするのは、農園主が気になったこの三品↓(下の一品は今僕が愛用しているやつです)

左から

ゴールデンバイソン(極太) ゴールド 3.5mm ストレート

・三陽金属 エルバカッター アルエッジ6 ツイスト 3.0mm

三陽金属 エルバカッター アルエッジ3 ツイスト 3.4mm

一番下のが、ここ数年ずっと使っているDCMブランドのノコギリ型ナイロンコードです。

では早速みていきましょう!

ゴールデンバイソン。

自信満々なパッケージ笑、パワーがありそうだったからという理由で、3.5mmのストレートでアルミを練りこんであるということで試し買い。

まず、アマゾンで買ったら商品ページの写真とテキストが別物で、写真を見てツイストを買ったつもりがストレートが来てしまって、でもこれはこれでいいか。と思い、返品せずにそのまま使ってみました。縁がある無しはわからないのでとりあえず来たものを受け入れようって話です。

結論→僕には縁がなかったな!

耐久性:◎

切れ味:○

風切り音(作業機負担):×

まず、やっぱ3.5mmはちょっと太すぎますね。ツイストじゃなくてストレートだったということもありブン回す時の抵抗がこれじゃ大きすぎますね。あと0.1mmくらいの差って結構大きいんだなと思いました。超パワー系なので刈り払い機への負担が大きすぎて作業機を選ぶので少し汎用性に欠けますね。

でも確かに滅多斬りには良いかもしれませんが、コードが出過ぎると途端にパワー不足でしんどくなるので、これは無し!ということになりました。

これだったら、今まで使っていたDCMのノコギリ型ナイロンコードの方が上ですね。

アルエッジ ツイスト6。

なんか重量が軽いぞ、3.0mmだけど、何故かめちゃくちゃ細く感じる。正直頼りなさそう。という最初の印象。。

でもなんか気になったので試し買いしてみました。

結論→コレめちゃいいかも!!!

耐久性:×

切れ味:◎

風切り音(作業機負担):◎◎

とにかく、操作性が軽い!!軽い!!こんなに軽いのは初めてだ〜

それから頼りなく見えたエッジが意外や意外、すごく切れ味鋭くて、いろんな草がカットされる感じ。

いつも使っているDCMのノコギリ歯は重量が結構あるので、遠心力とギザギザで「草を強引に引きちぎる」という感覚で、刈り払い機のハンドルに伝わる押される力が強くて、結構体力を使うんですが、これはコード自体の重量がすこぶる軽く、しかも切れ味が鋭く、草がスパスパ「切れる」という感覚なので疲れがほとんどない!!これはいい!!

でもでも!恐ろしく耐久性が低い!!!!これは超もんだいですね。DCMのノコギリコードが耐久性が高すぎるのか、とにかくアルエッジ ツイスト6は作業中にすぐ無くなるので、補充が面倒だなと思いますし、コストも結構余計にかかるんじゃないだろうか、、でも操作性が軽くてスパスパ切れるという感じなので、現場によって使い分ける分にはとても良い品なんじゃないだろうか。

これは今後も継続するかもしれないという品でした!

最後、アルエッジ(プレミアム)ツイスト3

「究極の切れ味」と、これまた自信満々なので、どれどれ。という感じで試しに買ってみました。

見た目にはこれが一番良さそうな雰囲気。三角のツイストでエッジが相当立っている印象で、スパスパ切れそうな予感。

さあ!期待に応えられるか?!!

結論→良くも悪くも中間的…

でも操作感は今まで使ってきたDCMのノコギリ歯に似ているものがあり、それよりも少し軽く扱えるという印象。悪くないかも!

耐久性:○

切れ味:○〜◎

風切り音(作業機負担):○

んーー

もっと切れ味鋭いと思ってたけど、期待してたよりはキレない笑

それから耐久性がやっぱ低い、コンクリートの際とかはめちゃ弱いですね。すぐ減ります。

なんだろう、アルミ含有してたらコンクリに弱くなるのかな・・

でも土の地面ではそこそこ耐久性があるので、なんとか使えるかもしれない。

そういう意味では、DCMブランドのノコギリ型ナイロンコードは優秀かと思います。

でも、そもそもなんで色々新商品を試そうかと思ったかというと、DCMブランドのノコギリ型ナイロンコードで苦手な草が出てきてしまった為でした。

無敵を誇っていたこのノコギリ型が苦手な草とは、最近畔に増えてきた背の高いほっそいほっそいファッサーとした一株が20−30cmくらいあるイネ科の変な草なのです。

引きちぎる感じで草刈りするこのナイロンコードだと、何故かその草の時だけなかなか作業が進まず、しかも手への圧と負担が大きくて作業効率がめちゃくちゃ悪いのです。

ウイングモアやスパイダーモアでは入れないところにその草が沢山あったりするもので、というか最近めちゃくちゃ増殖しているのでかなり困っていたのです。

今回の新商品の検証では、耐久性には疑問が残るものの、操作性や切れ味では非常に優秀な物がありましたので、現場の草に合わせて使うナイロンコードを変えながら、これからも変化する現場に対応していきたいと思います。

俺はリピートするぜ!!アルエッジ!!

農園主