Site Overlay

頼れる存在、その二

皆さん こんばんは

さて、今日は先日のアウターギアの記事に追記のような形で、頼れるギア系のご紹介をしたいと思います。

冬のギア続編。

『 車編 』

近年、冬の道、特に雪山の登り道などで、車体の大きいミニバンやワンボックスカーが登り坂を登れず立ち往生し、後続車両に多大な迷惑をかけている光景をよく目にします。

車両重量があって、細いタイヤを履いているワンボックスカーやミニバンのような形状の車は、タイヤ1点にかかる圧が非常に高く、一度滑り出すと制御不能に陥りやすい傾向があります。

いくらスタッドレスを履いていたとしても、FFやFRだと坂道でスリップして立ち往生するリスクは高まります。

また先日は4輪駆動車にも関わらず、ノーマルタイヤにフロントだけチェーンをまいて走行していて、カーブで後輪が外に滑り、道路上でクルクル回って事故をしている残念な車両を目の前で目撃してしまいました。。(一緒に連れていたと思われる彼女がマジで可愛そう…な感じでした)

そんな人々の顔を覗き込むと、みんな「若い人」が多い気がするのは私だけでしょうか?

「これくらいだったらいけるだろう」

みたいなナメた精神が大事故を招きます。事故や道路上でのストップは自分だけでなく、周り全てに多大な迷惑をかけている自覚を持ちましょう。

それが更にみんなのイライラを招き、さらなる事故を起こさせる原因となっているとう現実があります。

私は仕事柄、稲作オフシーズンには日本各地にイベントや講演、取引先への訪問に、今まで冬の道で移動に移動を重ねて来たわけですが、イベントなどでは沢山の荷物を積んで行くことが多いので、自然と電車ではなく車移動になるわけですが、トラックや乗用車に関しては、最低でも4輪駆動車を選ぶようにしています。そして可能な限り ESP(横滑り防止装置)のついた車両を選ぶようにしています。

また、それらの車両の足回りですが、トラブルの可能性が上がるエアサス仕様はあえて選ばず、コイルサスや板バネ車に今まで乗ってきました。

あとはタイヤ。(そしてそれに付随する保険装備達)

積雪や凍結地帯へ、いつ何時行くことになってもいいように、毎年12月20日あたりに、全ての車両を冬タイヤに履き替える作業を自分自身でしています。

自分でジャッキアップしてブレーキの減りや足回りの総合チェックを兼ねてタイヤ交換を行うと安心感も全然違います。

それで冬タイヤなのですが、今まで色んなメーカーの色んなラインナップを試してきました。

その自分の経験から感じるところを正直にお話すると、凍結路面に強いのは絶対的に日本メーカーだと思います。特にブリジストンが氷には強いと個人的に思います。

ただ、ブリジストンのスタッドレスは氷に強いかわりに、ジャバ雪やシャーベット、深い雪でのハケが悪く、滑りやすい傾向があると思います。またドライ路面でよれてフラフラするなどが実体感としてありました。

ドライ路面で圧倒的にフィーリングが良いのがノキアンタイヤだと思います。夏タイヤ顔負けの性能で、雪の積もっていない高速道路などでは、本当に気持ちよく走ります。そしてノキアンは雪での登り坂やシャーベット、深い雪はグイグイ登って行ってくれてとても心強いです。ただ下り坂と凍結路面では日本メーカーと比べて横に滑る傾向がとても強いと感じます。正直この横滑り感は日本製のスタッドレスに慣れていると恐いです。。だだアラミド繊維をサイドウォールに配しているなど安心できる他にない強みもあったりしますが、正直、凍結路面の多い日本の環境にはあまりあっていないような感覚があります。

そこで、ノキアンとかブリジストンの中間でいいとこ取りしているようなタイヤが

ヨコハマタイヤ」です。

結論を言うと、私のイチオシの冬タイヤです。

なんやかんや浮気しても、結局最後にはいつもヨコハマタイヤのスタッドレスに戻ってきてしまいます。

とにかく、深い雪、ジャバ雪、凍結、登りも下りも、全部トータルでみて、最強の冬タイヤだと私は思っています。

あえて言うと、ドライ性能が少し不安なのと車両に伝わるノイズが若干大きいという事くらいでしょうか。。でも総合力ではやはりヨコハマですね!

それでも、豪雪警報が出ているような時の路面では、四駆でもヨコハマの最新のスタッドレスでもこなせない道があったりします。

そんな時の為に、四駆で最新スタッドレスを大前提にして、プラス→

タイヤチェーン。スコップ(アルミプラスチック製)両方。それと牽引用ワイヤーロープ

を必ず車に積んでいるようにしています。

これらを必ず携帯するようになったのは自身の雪山での恐いスタック体験があったからです。

スコップですが揃えるのが面倒だとは思いますが、二種類持って行かれることをオススメします。アルミは足回り氷等の雪かきに使い、プラスチック製のものはフロントガラスやボディーに積もった雪を除去するのに使用します。

適当にアルミ製のもので車のガラス面やボディーを除雪している人もいますが、ガラスやボディーなどはいとも簡単に傷がついてしまうので、特にガラス面は取り返しのつかないことになってしまいますのでプラスチック製の物を必ず使用するようにしましょう。

でもプラスチック製のものでは氷を砕く事ができないので、足回り用、非常脱出用にアルミスコップも必要だということです。

「JAFに頼ればいいじゃん」みたいな人もいるとは思いますが、緊急時では実はあちらこちらでスタックやトラブルが発生しているものなんです。私がスタックしてしまった時もあちこちで事故やスタック、立ち往生が大発生していて、JAFはパニック状態。何時間も吹雪の極寒の中で暖も取れず車は傾いたまま、大事な人を乗せたまま助けを待たなければならない状況でした。

だから最低限、自分でトラブルを回避できる装備は必要なのだということです。

老人子供が乗っていたりすると、事態は更に深刻です。

是非家族だったらお父さんが、独身だったら彼氏が、男手がしっかりするようにしましょうね。

さて、今日は最後に、服装面の頼れるギアをご紹介して終わりたいと思います。

先日はアウターのシェルをご紹介しましたので、アウターシェルと同じくらい重要なインナーのベースレイヤー(下着)について書きたいと思います。

私は夏の現場作業ではユニクロの エアリズムボクサーブリーフエアリズムステテコ を使用しています。特にステテコタイプのものは重宝しています。あとはワークマンですね。

それから冬ですが、特に雪山に入るような時は、モンベルの ジオライン シェイプ トランクス を使用しています。

「は?!たかが下着でしょう?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、騙されたと思って一度極寒の環境で使ってみてください。とにかく体の芯から暖かく、運動で汗ばんでもすぐに乾き、本当に最高のギアだと思います。

またまたモンベルですが、いろんな海外ブランドの物も今まで色々と試しましたが、ベースレイヤー アンダーウェア に関してもやっぱり最後にはモンベルです笑

モンベルはインナー系に本当に強いと思います。靴下なんかもオススメです。お値段や手に入れやすさを考えても、総合力でプロ達から一般まで、広く選ばれ続ける理由があると思います。

ちなみに靴下は、どんな服装にも合っちゃって、夏でも冬でも使い勝手が良いコレとかがオススメです。冬用靴下もモンベルのを数種類使い分けています。

ミッドレイヤーは海外ブランド含め、個人的には色々と適当にレイヤリングを楽しんだらいいと思うのです。ただベースレイヤーだけはちゃんとしたものを選んだ方が現場では身のためだと思うのです。

最近はワークマンが変わってきてますが、個人的には今までの職人クオリティーの品揃えが減っており、モダン路線??の機能性が若干落ちたものが多くなってきているのが残念な感じなのですが、それでも価格と機能性でいくとワークマンは外せない存在ですね。

雪かき用の長靴や手袋とかも、私はワークマンで買った物をずっと使っています。

あ、あとカー用品店の小物も結構いいですよ。チェーン脱着作業時に使う手袋とかもすごく良い物があったりしますよ。迷ったら一度チェックしてみることをオススメします。

みんなで楽しく、事故なく、シーズンを乗り切っちゃいましょう!

それではまた。

農園主