皆々様。
大変お待たせいたしました。
イセヒカリ、あめのめぐみ、緑米の新米の準備が整いました。
明日より、出荷可能となりましたのでここでご報告させて頂きます。
※お知らせ→ あめのめぐみ はご予約分で早々に完売となってしまいました。ごめんなさい。
希望されるご新規様はまた来年ということで、是非お早めにご予約をお願いいたします。
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緑米の続きの田んぼの稲刈り天日干し、天日乾燥後の脱穀作業は引き続きという感じなのですが、
なんとか雨の合間で色々と進めている状況です。
どう考えても一年で一番忙しいこの10月。
毎日毎日ヘロヘロになって、食事も昼抜きみたいな感じで一日中走り回っている日々なのですが、やっぱりなーという感じでこういう時に限って被せてくる存在がいたりするのです・・
10月15日。夜、時間は19:30くらいでしょうか、
家で家族団欒の時間、一仕事終えて夕食を頂き、皆で家でくつろいでいた時のことです。
庭で人が歩くようなガサガサという大きな足音がして、みんな「えっ??!」てなったので、ヘッドライトをつけて庭に飛び出したんです。
そしたら、カワバタモロコの繁殖設備から水草が引きずられて、外に放り出されているではありませんか!!
しかもコンクリートの地面には大きな足跡、、タガメの飼育設備のフェンスも何者かにグシャっと押し潰されている・・・・「アライグマだ!!」
私はピンときて家族にわかるように大きな声でそう叫び、水で濡れた足跡の方へ近づくと、ガサガサと庭の外へ出ていく音。。「やられた!!」
被害はカワバタモロコにとどまらず、タナゴ用の餌も食い破られて食べられ、柿の木になっている収穫間近の柿も食べられていました。本当になんでこんなことを・・
すぐに罠に餌(高砂魚肥)を仕掛けて、罠の入り口付近には、大きなマシュマロをちぎって撒き餌に。
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家戻ってほんの数分でしょうか・・
「ガシャン!!!」
罠が閉じる大きな物音が響き渡ったのです!!
奥さんと二人で間髪入れず外に飛び出しました。
罠は閉じていて中には何も捕まっていません。
おかしいぞ!次の瞬間、松の木あたりからガサガサとものすごい物音が!!
「いたーー!!!!」
ついに相対したのです。
ずっとうちに入ってはやりたい放題を続けてきた、にっくきアライグマ。
まるまると太った大きな大きなアライグマ!しかも二匹!!!
つがいなのか、親子なのか、兄弟なのかはわかりませんが、まるまると太った二匹のアライグマが庭の一番大きな松の木のてっぺんに登ってこちらをうかがっていたのです!!
そこからはもうパニック。
お風呂にも入ってしまっていましたから、服装を整えるところからのスタートです。奥さんと協力して、ライトで照らして逃げられないように追い込み続けながら、準備を進め、アライグマ、ヌートリア用の電気止め刺し(突き刺して電気ショックでシメる道具)をなんとか用意して、木の上に登って近づいて止め刺しをブスッと一発スイッチオン!!!!!!!!!!!
※ちなみにアライグマやヌートリアの捕獲と殺処分に関しての免許を私は所持しています。
戦場が木の上だったのもあって、もう一匹が逃げようとした瞬間に感電中の一匹の止め刺しを抜いてしまったのです。
「ドスン!!」とぶっといまるまるとした巨体が地面に落っこち、止め刺しを刺せなかったもう一匹も木のてっぺんから飛び降りて、結果的には仕留め損ない、二匹ともに逃げられてしまったのです・・・・
あ^ーーーー!!も〜ーーーー!!!!!
奧さんとふたり、放心状態。。悔やまれる時間・・・
家に戻ってもしばらく二人とも何もする気が起きず。。なんでこんな疲労困憊のこんな時に。ね。
全くね。
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ということで、農家である以上、種類は違えど、獣たちとのやりとりはどんな地域であれ必須だったりするのです。
私の地域では、鹿や猪や猿の被害はないのですが、ヌートリアとアライグマは甚大な被害が各所で出ていて大きな社会問題になっています。
農家の「やる気」をとことんまで削ぐ数多の存在達。
でもね。僕らは前に進むしかない。
気持ちを止めてしまったら、そこでゲームオーバーだから。
新米。本当に今年もいろんな事があってここまで来たお米たち。
皆様、そんなこんなで、我々が育てた、共に歩んだお米たちを
どうか、宜しくお願い致します。
農園主