Site Overlay

自分にあったパートナーとは

師走に入りましたね!

みなさん、こんにちは農園主です。

農作業も今年の終盤。昨日は秋の籾摺り以降の在庫分の籾を、一気にレーベントパックへ詰め替えて米蔵へ保存するという地味ですが大切な作業を奥さんと一緒に行いました。

もうずっとこの仕事をやっていると、籾を触っただけで品種やどこの田んぼでどんな風に育ったのかなどなど、背景情報までダウンロードされてしまうという特殊能力さえ身についてしまいます。

さてさて、今日は表題の件、 『相性』 についてのお話。

「相性」

それは決して対人に限った事だけではありませんよね。

自分の人生時間を共にするツール、自身を取り巻くありとあらゆる「道具や物」についても相性があったりします。

さて、まずはこちらの動画をご覧ください。※ちなみにうちの奥さんが突然 AirDrop で送りつけてきた動画です。

今日のお話の趣旨は「情報端末系ガジェット(スマートフォン等)を手放そう」という話ではありません。よくある電磁波や5Gによる弊害とはとかそういう話でもありません。

適材適所、自分と相性の良い『意識とうまくリンクさせられる意識力を阻害しない自分にあったツールを選んでみてはどうか』

というお話です。

料理人なら包丁や鍋かもしれないし、農業従事者なら重機や農機具や諸道具なのかもしれません。

どんな人でも、日々の色々をこなしたりするのに必要に迫られて使っている、ツール系。

最近ではどの層の人間にも生活になくてはならなくなっているスマートフォンやPCなどのガジェットの存在。

それらは便利さを得られる反面、意識・集中力を散漫にさせてしまうような誘惑がいっぱいですよね。

インプット?アウトプット?!

何かをしたくてスマートフォンを手にとってみたものの、ついつい関係のなかった別の入り口に意識を奪われ時間を奪われて本線から脱線してしまう・・って事って皆さん往々にしてしてありますよね。

無意識に入り込まれ、いつのまにはエネルギーを吸い取られる。これ本当に現代社会に日常的に潜んでいるトラップなのだと思います。

もともとあまり物事を深く考える癖がなく、消費傾向の強い方は、時間だけでなくお金も全てをスマートフォン等経由で吸い取られる・・・なんてお話はよくあります。

時間とは、自分にとって一番の大切なもの。価値のあるものなのだと私は勝手に思っています。

だからこそ、自分が一緒にいたくない存在やエネルギーを奪われるような存在とは間違っても絶対にご一緒しませんし、話にならないと思った瞬間から遠慮せず早々に離れるようにしています。

そうやって精査してみると、対人関係だけではない他の事象にも同じことが言え、応用を効かせられるのではないかと思うのです。

だから、集中力を高め、アウトプットの質にこだわりたい人は、逆に便利過ぎる側近のガジェットから離れてみる時間を作るのもいいんじゃないかな。必要であると感じるならばね。

ちなみに、私自身はとてもとても脳の記憶媒体がしょぼいので、やらなきゃいけない事など、ほとんどのことを忘れてしまいがちです。

ですので、アナログやデジタルを問わず、メモとるという行為は日常の必須事項。

そこで今日は私がメモ関連で使い分けている、ここ15年くらいずっと側において使い続けている自分と相性の良いと思われるパートナーをご紹介したいと思います。

まずは、もう15年以上使い続けてボロボロになってしまっていますが、A4サイズのバインダー式のメモツール、「ミケルリウスのバインダー」です。

外の塩ビが破れて中に入っている芯のボール紙が見えてしまっています・・新しいのが欲しいのですがなかなかこの風合いと使い勝手を越えるものが現れないので仕方なく使い続けている状況です。。
当時、六本木AXISさんのリビングモチーフのステーショナリーコーナーに置いてあって気に入って購入しました。
開くとこんな感じ。
ここにラミーのぶっといボールペンをセットにするのが僕の定番。A4のミスプリントなどを裏紙にして、降りてきたイメージをスピード第一でなぐり書きにしてアウトプットします。
とあるアウトプットメモの一例です。
これは地表の生き物の主体は誰か?という話をまとめたもの。
メモを残す際の自分なりの考えなのですが、元々私は字が綺麗ではないのですが、意識としては綺麗にまとめるというより、自分が後で見返してもイメージができるように意識し、イメージの鮮度が高いうちに消えないうちになんとか形に残すということをまずは心がけています。
スピード重視でいかにスピーディーに降りてきたキーワードをそれぞれに関連づけ、一枚の絵としてイメージとしてまとめ上げられるのがこのツールを使うコツだったりします。

サラリーマン時代、最後の職場にいた一緒に働いていた新人君に、退職を機に、自分が愛用していた鞄のエッティンガーMARSTONと共に、新品のこのバインダーとラミーのボールペンを一緒にプレゼントした記憶があります。。あの子は今も元気で頑張っているのかな・・

話を戻しますね。

このバインダーが僕のイメージの源泉(資料起こしのスタート)になります。

わかる人にしかわからないマニアックな話にはなりますが、とにかくクリエイティブな仕事にはツールの持つちょっとした雰囲気とかが超大事!

このバインダーの気に入っているところは、ズバリ余計なものを削ぎ落としたシンプルさ、そして無機質すぎない手に馴染む風合いです。

シンプルでいて、紙を挟むバネ式の金具の質や雰囲気などもすごく良い感じで、数字だけではなくいろんなイメージを降ろしてまとめるという作業に邪魔にならない角の丸さが気に入っています。

それに字を書くことだけに特化していない、この太めのラミーのボールペンを合わせるとこれまた最高。

ラミーのなんとも言えない書きにくさが逆に創造力を引き出してくれて、細かなシーンに目が行きにくくなり、全体像をとらえやすくしてくれるんです!

指先でペンを握る感覚も絶妙。力が入りすぎないリラックスした感じを演出してくれます。

クリエイターにはそう言ったちょっとした雰囲気が超大事!!

ラミーのボールペン。このボールペンはラバーが破れてボロボロになってしまいましたが、芯を取り替えてはかれこれ15年以上使い続けている愛用品です。
これは調子が出ない時の予備。
上の黒のものがマットな肌触りなのに対して、こちらは風合いがツルッとしているのが特徴。その時の気分によって同じボールペンを二種類使い分けています。

打ち合わせや商談などでは、相手が本質的に必要としているものは何かや、出てきたキーワードを羅列して関連性を導き出し、隠れている本質や答えを導いたり、会議などではみんなが議論している風景から、彼らが本当に必要としているのは何か、本質に迫ってダウンロードしイメージを絵にしてみたり、皆が気づいていない重要事項をピックアップしたりと・・とても高度でシビアなやりとりが要求されます。

メモと言ってもたかがメモ。されどメモ!!

メモを軽んじると後の資料にまとめる作業が全くと言っていいほどついてきません。要は自分がイメージもできないものを相手に伝えるなんてことはまずもって不可能なのですよ。イメージが全てだから。最終的に絵としてイメージできないといくら体裁を取り繕った資料を作ったとしてもビジネスシーンでは全くといっていいほど通用しません。アプトプットの質の全てを握っていると言っても良いのがアナログでのメモ書きなのです。

ちなみに僕が資料作りのコツを生徒さん向けにお伝えする時は → メモ書き等のアナログでいいので、紙の上で徹底的に練って練って練り込んで、自分のお腹に落ちるまで理解してイメージできたものだけを、ツール(ppt等)を使って資料へと落とし込むということをポイントとしてお伝えしています。

具体的に自分がイメージもできないものをツール上で画面上でいくらいじくりまわしても、時間もかかるし、結局ろくなアウトプットになってきません。

あとは人前でプレゼンする資料というのは、たとえどんな時でも最終段階では全て自分自身で編集し紙芝居・ストーリー化し作り上げる必要があると教えています。人の作った資料を自分の言葉のように人前で喋るなんていうのは役者の芝居並みに高等な技術です。基本は自分自身で最終チェックし、作り上げましょう。

またまた少し脱線してしまいましたが、以上が私が仕事の時に大切にしている相性の良いパートナー、ずっと愛用してきたバインダーとペン達のお話でした。

あとは、やっぱり皆さんも大好き、定番の iPhone と MacBook ですよね。

やっぱりこの子達は今となっては大切なパートナーですよ。

賛否があるとは思いますが、MSのWindows は 始まりがそもそも Mac のコピーなので、やっぱり全ての面で Mac にはかないませんよね(^^;

現にMSのアプリなんかは、私もMacの環境上で使っていたりします。

MacBookのケースは Perrocaliente light fitter をずっと愛用しています。軽くてシンプルなところがお気に入り。

この三つさえあれば、どこでも、どんな時でも仕事ができちゃいます。

MacBook は主に編集や管理の最終段階用とプレゼンの時に使ったり、 iPhone では窮屈に感じるインプット時に使用したりしています。でもストレージは別。クラウドはあえて主としていません。

アイフォンはアナログメモとMacBookの間という位置付けで日々のほとんどをそのアプリでこなしますが、田んぼ作業の時は絶対に持って入りません。通知がいろんな感覚を邪魔するのとやっぱりちょっとあそこには持っていけない離れないとダメな理由があるんだと思います。

このように、適宜、場面場面で便利で自分にあっているものを使い分けることで、自分の仕事の質が大きく変わってくるのだと思います。仕事だけじゃなく、大げさかもしれませんが、自分と接する時間が多ければ多い物ほど、その付き合い方を見直す事で日々の自分の人生時間の質が全く別のものに変わってしまうような気がするのです。

さてさて、今日はいろんなことを書きましたが、

要は自分にあったパートナーとは、例えモノであれ心から厳選すべきなのであって、時と場合によっては、不安に打ち勝って、側近であるスマートフォンなどのガジェットでさえも、時には手放す勇気を持ってみてもいいのではないか。(それが必要だと感じたならば)というお話でした。

やはり、どんな時代でもいつ何時でも、本当のことは自分の内側にしかないし、そこに真の答えがあるのは周知の事実であって、そこへのアクセスは全てをシャットアウトして目を瞑った状態の方がしやすかったりするものだし、アウトプットに移行しても、時と場合によっては、アナログなメモ帳のようなツールのほうがシンプルなピュアなダウンロードがしやすかったりすることもある。。

ということなのでしょうね。

人間なんて、それ自身が、どこにいてもいつ何時でも全ての情報にアクセスできる超絶高度なアンテナを備えたスーパー通信機器だということを、ここいらで思い出してみるのも大事なことなのかもしれないですね。

人間というのは本当に凄い生命体で、その可能性は無限大ですから。

農園主