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久しぶりの再会。

神戸のとある美術館の楽屋にて。

ここ5年くらいは互いに忙しすぎてタイミングが合わず、なかなか会えなかった。

久しぶりに元気な顔をみれてとてもホッとしました。

ミロコマチコ。

旧姓 河村真知子さん

親の子なのか、うちの子供達も絵を描くのが大好きで、子供達にとっても本物の命が宿った作品に触れられて、今日はとても良い一日になったのだと思います。

僕自身の人生を振り返ってみても、今まであそこまで突き詰めて探求したのは、間違いなく絵だったんだと思います。 

自信をもってそう言える。 

絵に没頭して学んだ日々、それは山伏となって修行したかのようなひたすらに自分と向き合う日々でした。

「自分を許す」

結局、絵を描くことを通じて最終的に辿り着いた場所にあった答えはそれでした。

当時、寒い冬の夜、武蔵大和から田無に向かって一人で自転車をこいで夜空の星を眺めていた瞬間の出来事でした。

どこにも居場所がなくて、自分の存在が消えてしまったような感覚に陥った夜。

全てがどうでもよくなってしまった不思議な感覚。

今まで溜まっていたものが堰を切ったように溢れ出し、一晩中泣きながら自転車をこいで夜道を走っていたのを今でも思い出します。

そこからかな、人生がやっと動き始めたのは、

自分にはそれしかなかった絵筆を置き、次に向かって歩み始めた瞬間でした。

大好きな絵を描いて、しっかりと自分の足で立って生きているミロコさん。

そんなミロコさんという存在は、僕にとってもみんなにとっても「希望」なのかもしれません。

僕も生き物が好きで好きたまらなくて、特に淡水の水辺の生き物達が小さい時からずっと一緒でした。

今は田んぼやその周りの環境や色々全部が友達であり家族であり、なんというか、

抱かれてとても幸せな充実した時間を過ごしています。

東京での時間は、本当に夢のような時間でした。

自分の本質にはなかったもの、足りなかったものを経験させてもらえた、

そんな一瞬の夢のような時間でした。

そこでたまたま当時あの骨董通りでばったりとミロコさんという存在に出会い今に至るなんて、、

絵の、作品が、人を繋いでしまう見えない力には本当に脱帽です。

いつも応援しています!

本当にありがとう。

※当農園の「ひかり農園」「緑米 みどりまい」のロゴは、ミロコマチコさんに描いて頂いたものです。

農園主