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プロローグ・初夏へ

みなさん こんばんは 農園主です。

久しぶりの投稿になります。

今年は今のところ、稲作も畑作も綺麗に歯車が噛み合い、とても順調に進捗しています。

稲の苗は皆元気いっぱいで、三葉過ぎの湛水開始時期に入り、今日は2回目の苗踏みが無事終了しました。

不耕起田の湛水も順調に推移していて、恒例のミジンコ大発生も既に始まっています。

日本里山生物研究所内では、累代保護のゼニタナゴも、今年も本日5月13日に祝浮上!!

水面をピンピンっと泳ぐ二匹が二枚貝から今日浮上して出てきたゼニタナゴの新子です。
昨年の秋に産卵した卵が約半年の時を経て、無事元気な稚魚へと成長し姿を現した瞬間です。
これは環境のバランスがとれている証拠。恵の象徴。もう感無量です!!

水辺の植物たちもここにきて花を咲かせ始め、
初夏へのプロローグといったところでしょうか。

写真はアブラムシに食害されながらも今週今年初の花を咲かせたアサザ。

タガメ達も5月6日の満月の夜あたりから交尾が本格的に始まり、夜温15度を越えてきたあたりから交尾が更に活発化し昨日深夜、遂に今年初の産卵が始まりました。

産卵直前の交尾の様子です。
産卵の5日ほど前から毎晩日が落ちる19:30くらいから頻繁に交尾をしている様子でした。

そして産卵の開始です。

産卵は非常に大変な様子で、卵はすごくゆっくりと、時間をかけて一つ一つ産み落とされていきました。日付が変わった夜中1:30頃に始まった産卵は結局朝方まで続きました。

オスは長時間陸上で産卵しているメスの体が乾いてしまわないように、水を吸い込んでは上から水滴を垂らしてメスを潤します。なんて優しいんだろう・・

産卵直後のオスの様子。オスは卵がかえるまでの約10日間、
卵を乾燥しないように適宜濡らしながら、天敵や他のメスのタガメの攻撃などから守ります。

それからそれから!

5月13日はヒメタイコウチの貴重な産卵シーンも、遂に映像におさめることに成功しました。

こちらがその貴重な産卵シーン↓

土に刺さった白っぽい小さなバドミントンの羽根のようなものが卵になります。
全身の力を振り絞って一生懸命産み付けているのがわかりますね。感動です。

それからこの春から、小学生の長男も、遂に本格的な野菜作りデビューを果たしました↓

写真は先日収穫した長男が育てたラディッシュ。味が濃い!!美味しかった!!正直ちょっとびっくりした!

有機資材の要である天然苦土も隣国のある国が日本への輸出を遂に禁止しましたね。
ずっと私が予想していた作物の無肥料栽培時代が、これから本格的に始まりそうな気配ですね。

しかし、それにしても!

生き物達の躍動や大地の空の惑星の鼓動を感じながら、この季節と共に一緒に歩むということは、何物にも代えがたい「生きている」というリアリティーを感じさせてくれますよね。

日々当たり前に息をするかのように、人々が日常として、土に水に風に生き物達に、至極当たり前に触れている世界・・

鮮明に見えている未来が、そこにはあります。

農園主